
警備員が一人変わるだけで、なぜ道路工事の流れまで変わるのか
道路工事の現場で交通誘導警備員が交代した途端、
「今日はなんだか現場がスムーズだな」
あるいは逆に、
「今日は妙に仕事が進まないな」
そんな経験をしたことはないでしょうか。
同じ人数で、同じ場所に立ち、同じように車を止めて誘導している。
それなのに、警備員によって現場の流れが変わることがあります。
なぜでしょうか。
理由のひとつは、交通誘導警備が単に「車を止める仕事」ではないからです。
上手な警備員は「次」を見ている

例えば、上下水道工事の現場。
掘削箇所の近くには工事車両が入り、ダンプや資材車が出入りします。
そのたびに一般車を止めていたのでは、道路はすぐに詰まってしまいます。
経験のある警備員は、目の前の車だけを見ているわけではありません。
「そろそろダンプが出る」
「この車列を先に流しておこう」
「このあとバックホウが動くから、歩行者は今のうちに通しておこう」
工事の動きを見ながら、少し先を考えて誘導しています。
ほんの数十秒の違いかもしれません。
しかし、それが一日積み重なると、現場全体の流れには意外なほど大きな差が生まれます。
「安全ならそれでいい」だけでもない
もちろん、交通誘導警備で最も重要なのは安全です。
工事を早く進めるために、無理な誘導をすることはできません。
一方で、安全を確保しながら工事を止めないことも、道路工事の警備では大切です。
必要以上に一般車を止めれば渋滞が発生します。
逆に一般車を流し続ければ、工事車両がいつまでも出られません。
歩行者を優先する場面もあれば、工事車両を先に動かしたほうが、その後の交通をスムーズに流せる場面もあります。
決められた動作を繰り返すだけでは対応できないのが、道路工事の難しいところです。
現場監督が何度も指示しなくて済む警備
工事会社の方からよく評価される警備員には、ある共通点があります。
「いちいち言わなくても分かってくれる」
ということです。
もちろん、警備員が勝手な判断をしていいという意味ではありません。
朝の打ち合わせで規制方法や作業内容を確認し、そのうえで工事の進み方を見ながら動く。
監督が作業員への指示や施工管理に集中しているときに、
「次はどうしますか?」
と、その都度確認しなければ動けない警備員と、現場の流れを理解して準備できている警備員。
その違いは小さくありません。
道路工事に慣れていることには意味がある
交通誘導警備員なら、誰が配置されても同じ。
数字だけを見れば、そう見えるかもしれません。
しかし実際の現場では、警備員の経験や判断によって、工事の進み方まで変わることがあります。
特に上下水道工事のように、道路上で工事車両や一般車、歩行者が絶えず動く現場では、その差が出やすくなります。
当社では、上下水道工事をはじめとした道路工事の交通誘導警備に数多く携わってきました。
私たちが大切にしているのは、ただ決められた場所に警備員を配置することではありません。
安全を守ること。
そして、工事の流れを理解すること。
「今日の警備はやりやすかった」
現場を終えたとき、工事会社の皆様にそう感じていただける警備を、一つひとつ積み重ねていきたいと考えています。
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